アンタへ ２

昔々、モーゼさんの前に現れはった神さんは、自分のことを

「アイ アム ザット アイ アム」と名のらはったそうや。

これ、平たく言うたら、「ワシはワシや」ということやろ。

この神さんに「自分は何者ですか」とたずねたらきっと、

「ユー アー ザット ユー アー」とゆうわ。「アンタはアンタ」やと。

人が何と言おうが、笑おうが、アンタはアンタやないか。

誰が無視しようが、けなそうが、アンタがアンタであるということは

変わらんし、アンタがアンタであることをやめたらあかんのや。

アンタがアンタであることに自信なくして、

別の自分になろうと悪あがきするからダメになるんや。

成功しつづけてる人間っておれへん。おったら気持ち悪いわ、そんな奴。

失敗して学ぶことが人生やねん。

七回転んでも、起きるまでもなく、アンタはアンタや。

ぜんぜん焦らんでええということ。生き切ったらOKなんやで。

シンプルなもんや人生は。

オガワテツオ